詳細レポート

今回は、Rさんがレポートを書いてくれています。(^^)
まるで小説のような内容で、私も読んでいてとても面白かったです♪
ある意味かなりリアルで具体的に書いてあるので、楽しめるかも。(^^)

●鬼の素顔 1

  ----------恐ろしい性格の人間の事を
                   伝説の妖かしに喩えて「鬼」と云う-------









その日は朝から雨が降っていた。

8月も終わりに近づいているというのに

まるで、梅雨の時節に戻ったように雷を伴って降り続く雨。

高い湿度のせいで、どんよりと重くなった空気に息苦しさを感じながら電車を下りる。

待ち合わせの時刻より30分ほど早く着き、○○駅○口の改札を抜けるとまず最初に、「○○○方面出口」の階段を確認し、ほっと肩の力を抜いた。

何故って、電車に一人で乗って見知らぬ駅で待ち合わせるなんて今まで、ほとんど経験のなかったことだから。

誰もがみんな、お願いすれば駅のホームまで喜んでお出迎えしてくれた。

何時だって、何処だって、みんなニッコリ笑ってお姫様扱いしてくれた。

でも、あの人はホームまでなんて迎えに来てはくれない。

私の回りにいる殿方のように、容易く甘やかしてもくれない。

お迎えに来てくれたってバチは当たらないのに。。。

そう云えば、ご自分のことを「鬼」だと自称していたっけ。

冷酷非道で無慈悲な、それはそれは冷たい鬼だって。。。

今日こそは、この目で確かめてみたい。

仮面の下に隠された顔(かんばせ)を。。。











                  鬼の素顔









少しだけドキドキする心を鎮めるように、

小さく深呼吸するとわざとゆっくり階段を上がる。

目の前に開けた空間は、想像していたのよりずっと静かで、

雨のせいか、行き交う人の数も疎らで大都会のそれを感じさせない。

上りきった数メートル先に、その人は立っていた。

見覚えのあるスラリとした体系。

しばらく会わない間にぼやけていた輪郭が、記憶を呼び覚ますように

鮮明に瞳の中に飛び込んで来る。

その人は、私に気付くとつたつたと歩み寄り爽やかな瞳を向けた。

少しだけ照れたように微笑みを返すと、思っていたよりも陽気に話しかけてくれる。

会うのは2度目なのに、返って前回よりも緊張気味の私の気持ちを解すように。

そんな優しさも、あと数十分もすれば何処かへ消え去り

「鬼」と変化(へんげ)したこの人の膝の上で泣いて謝ることになる。。。

他愛のない会話の途中で、そんなことをチラっと思いながら

心の中は複雑な思いが巡っていた。

誰だって、叱られたくなんかない。

まして、小さい子みたいにお尻を叩かれるなんて。。。

それも、容赦なく。。。痣ができるまで。。。











ホテルの中は以外と広くて

ベッドの横には丸いテーブルと椅子が2脚置かれていた。

私は椅子に座り、彼はベッドの端に腰掛けると

少しも緊張する様子はなく、陽気な雰囲気で世間話を続ける。

リラックスモードは30分くらい続いていたけれど、

その合間に、いつスイッチが入り反省内容に触れられるか

内心、ヒヤヒヤしていた。

それは、前回叱られたこととすっかり同じことを仕出かしてしまったから。

きっと、怒っているに違いない。

ううん、そうに決まっている。

今はまだそれを隠しているだけ。

このままずっとにこやかな笑顔で世間話を続けていられたらどんなにかいいのに。。。

しかし、そんな都合のいい妄想はすぐに消え去った。

ついに、今まで話していた声と明らかに声質が変わる。

モードが切り替わった。

彼が「鬼」に妖怪変化するとき。。。

「反省内容、いろいろあったよね?」

スイッチが入った声は、トーンが2度くらい下がって

決してキツイ言い方をしているワケではないのに、

妙に重みがあって胸の鼓動はマックスに近づく。

咄嗟に、

「トイレ行ってきます!」

そう言って、結構な勢いで椅子から立ち上がった。

シフォンのワンピースの裾がフワリと空気を含む。

彼は不振そうな顔で

「本当にトイレ??」

猜疑の眼差しで見ていたけれど、

それは嘘やその場凌ぎの行動では決してなかった。

逃げる口実だと思われるのは癪だけど、単にタイミングが良かっただけ。

そういうコトって偶にある。






少しして、トイレから重い気持ちで出てくると

依然として、ベッドの端に足を広げて、

ほんの少し猫背気味に座っている彼が目に入る。

確か、前回もいい調子で世間話しているウチに、

急にお説教モードになり、よくワケが分からないまま腕を掴まれ、

強引に膝の上に乗せられてしまっって。。。

その後は、痛くて辛い時間。

何度、「ごめんなさい」を言っても、簡単には許してくれなかった。

そんなことが頭の中をグルグル回って、また辛い思いをするのがいやで、

ドアのところでチラチラ様子を窺っていた。

そんな態度を見兼ねたように、ゆっくり立ち上がるとこちらに向かって歩いてくる。

また、腕を強引に掴まれて力ずくでベッドまで

連れて行かれると思ったのに。。。

思わず

「来ないで!」

咽喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。

般若の形相なら兎も角、そのお顔はとても穏やかな表情だったから。

何故か急に甘えたくなって、お仕置きから逃れたくて

その首筋に両の腕を回し、

「抱っこして。。」

縋るように言った。

「こらっ!!」

そう言って、お尻のひとつもぶたれるかと思ったのに、

「抱っこは終わったあと、たくさんしてあげるから」

予想外の言葉に心が揺らぐ。

ズルイ。。。

そんなこと言われたら、誰だって素直になってしまう。

今、目の前にいるのは「鬼」じゃない。

さっきまで、笑いながら話していたときと何ら変わらない優しいお顔。

だが、この言葉には落とし穴があった。

終わったあと≠ニは、厳しいお仕置きが終わったあとに他ならない。

何をどう足掻いても、それからは逃れられないと

間接的に宣言されているようなものだった。

それでも、

「言うことあるよね?」

穏やかな声で諭すように言われて、

背中を押されるがままにベッドの端に腰を下ろした。

緊迫したオーラがひしひしと伝わって

怖くて顔を上げることができない。

きっと今、背中を叩かれたら心臓が口から飛び出してしまいそうなくらいに

緊張は最高潮に達していた。














●鬼の素顔 2












「何をしたの?」

その声は未だ優しい色なのに

きっと、私の適当な返答を許してはくれない。

下を向いたまま、しばらく黙っていたけれど、

このまま黙っていても状況が良くなることはないと分かっていた。

意を決して、しぶしぶ小さな声で

「約束、破りました・・・」

そう言った。

「うん、前回、同じことで怒って、寝坊もスピード違反もしない。。って約束し
たよね?
 それなのに、また同じことするってどういうこと??」

だんだんと声のトーンが下がって行く。

「・・・」

本当は、わざと黙秘して駄々捏ねて愚図言って、

得意のやんちゃして、困らせてやろうって思っていたのに

それができない。

させてくれない。

緊迫した雰囲気。

エアコンのせいもあるのか、部屋の温度が下がりはじめる。

これも鬼の術??

こわい。。。

何も言えずに黙っていると、左手が伸びてきて腰を掴まれた。

「いや〜ん!!」

少し抵抗を試みるけど、その細く華奢な体躯からは想像できないような力で、呆気なく膝の上に倒されてしまう。

「やだやだやだぁ〜」

足をバタつかせてみせるけど、そんなことにはお構いなく、

スカートの裾が背中まで捲られ、下着に手がかかった。

何がイヤって、下着を下ろされる瞬間が一番キライ。

両手を回して庇ったけど、その手を軽く除けられて

一気に下着が下げられる。

「いやぁー、そんなに下げないで!」

下着を引っ張り上げようとすると、

「この手はなに?」

ぺチン!!

叩かれてしまい、

仕方なく、覚悟を決めて手を前に戻すとギュッと目を閉じる。

これから痛くて辛い時間が始まる。

悪いのは自分なのに。。。

叱られるようなことをしたのは私なのに。。。

でも、いざとなるとやっぱり怖い。

痛いのはイヤ。。。

そんな気持ちが先に来て、叩かれる前から泣きそうになる。

「鬼」は、膝の上の私を叩きやすい位置に調整すると

「寝坊の罰ね」

そう言って、右手を振り上げた。

パチン〜 ペシン〜 バシン〜

最初はそれほど痛くなかったけど、

だんだん力が込められてきて、我慢してるのが辛くなる。

足をバタバタさせたり、お尻を横にずらしてみるけど

すぐまた元の位置に戻されて、何度も何度も叩かれた。

「一時間も寝坊って、気の緩みすぎだろ。」

「挙句の果てにスピード違反までして。事故でも起こしたらどうするつもり??」

「自分は平気だって思ってるんだ。」

低い声で淡々とお説教しながら、

「鬼の手」は手加減なく、お尻に振り下ろされて

もう我慢も限界。

叩かれる度に

「いたい、いた〜い!!」

を連発しながら、両手を後ろに回して必死でお尻を庇い足をバタつかせる。

ささやかな抵抗なのに、頼みの手も背中に捻り上げられて

パッシーン!、

ベッチーン!

バッシーン!

容赦なく平手が振り下ろされる。

額に汗が滲んで、前髪がベッタリと張り付く。

息が荒くなる。

。。。が、しばらくすると平手が止まった。

あれ??

もう許してくれたのかな。。。

そんな淡い期待に後ろを振り向くと抱き起こされた。

「正座しなさい。」

それは明らかに怒っている声。

低い低い「鬼」の声だった。

ささやかな期待は裏切られ、

そのまま床に座らされて、本格的なお説教がはじまった。



















●鬼の素顔 3


















目の前には「鬼」がいる。

決して怒鳴ったり、声を張り上げたりしない静かな鬼。

蒼白い焔のように、恐ろしい鬼。







「前回、寝坊はみんなに迷惑がかかるから気を付けるって約束したよね。
 忘れたの?」

「・・・」

無言のまま、首を横に振った。

部屋の中は冷気に満ちて、身体が固まり言葉が出てこない。

「約束して、1ヵ月とちょっとしか経ってないよ。もう約束破ったの?」

「そんなに軽く考えてるんだ。」

「スピード違反して一度警察に捕まってるんだよ。それでまた同じことするってどういうこと?」

「事故でも起こしたら、自分だけの問題じゃなくなるんだよ。」

低い声で淡々と叱られて、項垂れる。

言われていることは、言い訳なんてする余地もないくらい尤もで

後ろめたさから、顔を上げることができない。

少しの沈黙のあと、

「誰が悪いの?」

そう訊かれて、お説教されながら心の中を巡っていた思いを口にした。

「・・・私が悪いの・・約束守れなかったから・・」

「でも、軽くなんて考えてない。もっともっと頑張れるって思ってた・・」

「それなのに、こんな簡単に約束破るようなことしてしまって、そんな自分が嫌い・・・」

一度言葉にしてしまうと、次から次へとどんどん溢れ出でくる。

ちゃんと出来なかった自分が情けなくなって、涙が零れ落ちる。

「褒めてもらいたかったの・・・もっとたくさん・・」

「頑張ってますね、良い子ですねって・・」

「それなのに、私、いい子になれない・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・」

心の中の全てを吐き出した。

これで許される。。。

そう思ったのに。。。

「鬼」はまだ許してはくれなかった。

両腕を持って立たされると、ベッドへ正座した膝の上に乗るよう促された。

これからが「本番」だと言っているように。。。

仕方なく覚悟を決め直して、言われた通りにする。

「仕上げのお仕置きをするから、しっかり我慢しなさい。」

そう言われて目蓋をギュッと閉じ、いつ降ってくるか分からない痛みに備える。

空を切るように、手が振り上げられたのを気配で感じ取り

固く握った掌に力を込めた。

パッシィィーン!!

バッチィィーン!!

ペッシィィーン!!

さっきとは比べものにならない衝撃がお尻を襲う。

「いたぁぁぁい!!」

すでに赤くなったお尻は、ほんの2・3回叩かれただけで悲鳴をあげた。

両手を回してお尻をカバーしたけど、今度はその手を前に放り投げられ、

休む間もなく平手が振り下ろされる。

平手でありながら、パドルの威力を具えた「鬼の手」。

痛いお尻を守るため、足を思いっきり跳ね上げてバタバタさせる。

きっと、お尻はパンパンに腫れて見るのも痛々しいはずなのに。

それなのに。。。

次の言葉に耳を疑った。

「お尻出しなさい。態度悪いと最初からやり直すよ。」

低くて冷たい声。

本当に「鬼」だ。。。この人。。

それからも、暴れては元に戻され

「反省してるなら、我慢しなさい。」

「素直にしないともっと痛くするよ。」

って脅かされて、その声が怖くて怖くて、

本当にはじめからやり直しをさせられそうで、

もっともっと痛くされそうで、

気付いたら、何度も何度も「ごめんなさい」を繰り返していた。

それでも、しばらくは許してくれず、

抵抗する元気を失くしたころ、やっと膝の上から開放された。














腫れて熱を持ったお尻に、濡れタオルの冷たさが気持ちいい。

ベッドにうつ伏せになりながら、最初のウチは凹んでいたけれど

だんだんと気持ちが平穏になり、世間話ができるまでに落ち着く。

「休憩中は角も引っ込むそうですよ。」なんて

笑いながら言っていたけど、それは本当だった。

隣にいるのは暖かいオーラに包まれた優しい彼。

どこをどうすれば、そうやって機械みたいにモードが変えられるのか

不思議に思いつつ、何の警戒もせずお話を続けた。

今なら、どんなお願いでも聞いてくれそうな甘い雰囲気に

厳しいお仕置きの反動もあり、こちらも甘えモード全開になる。

すっかり饒舌になり

「そういえば、この前ね、ガスにやかん掛けたままテレビ見ちゃって、
 気付いたらやかんが真っ黒焦げ。。私ったらおっちょこちょいなんだから。。。あはっ」

深い意味もなく言ったつもりだったのに、それがいけなかった。

「・・・」

あれっ??

無言の返事に嫌な予感がしてそっと隣を見ると、

今までの甘々モードは何処へやら。。。

「それ、笑って言うことかな??」

完全にスイッチが切り替わっている。

それは、低い声と緊迫したオーラで判った。

迂闊だった自分を悔やんだけど、すでに遅し。

再び鬼へと変化した彼の膝に乗せられて、

やかんを焦がしたと「不注意」の罰を受けることになった。

もう終わったと思っていたのに。。。

それくらい、見逃してくれてもいいのに。。。

やっぱり鬼だ。。。

そう思ったけど、言えなかった。

今までの厳しいお仕置きで、体力を使い果たし抵抗する元気と気力もなく、

ただ枕に顔を埋めていつ落ちてくるか知れない

「鬼の手」を静かに待った。

「罰として、100叩くから我慢しなさい。」

恐ろしい科白に固まるどころか、身体の力は抜けて行く。

今、この状態で100も叩かれたらいったいどうなるのか

思考回路がショートして想像すらできない。

そんな状態になっているにも関わらず

もちろん鬼は手加減なんて一切してはくれなかった。

「火事にでもなったら、笑い事じゃ済まないんだよ。」ピシャァァァーン!!

「ガス使ってたら、そばを離れないのが基本だろ??わかるよね??」パシィィィーン!!

大したことではないと思っていたけど、

こうして改めて叱られると、とても危険だということが良くわかった。

調子に乗って、笑いながら言ってた自分が恥ずかしくなる。

それでも、痛いものは痛い。

じんわりと、1度乾いた涙がまた滲む。

「いたぁぁぁぁーーい!!もういやぁぁぁーー!!」

叩かれるたびに重たくなった身体を横にずらして、何とか痛みを散らそうと試みるけど、

鬼は許してはくれず、態度が悪いと怒られて、

結局、100以上叩かれた。

最後には、無我夢中で

「もうしません!気を付けるからぁ・・ごめんなさい・・・ごめんなさい・・」

何度も必死で謝って、やっと許して貰えたときはお尻はもちろん、

心も身体もぐったりして、すぐに起き上がることができなかった。
















少しして、ベッドの上に座らされ、

「ごめんなさいは??」

そう訊かれた。

「ごめんなさい・・」

素直な気持ちで言い、

「もうしない?」

その問いにこっくりと頷いて

「もうしません。」

そう言った。

涙で濡れた顔をゆっくり上げると、

そこには、角は跡形もなく消え去り、

憑き物が落ちたような、優しい微笑みが揺れていた。

もうここに鬼はいない。

今度こそ、厳しいお仕置きは終わったんだ。。。

そんな開放感と安心感で、

込み上げてくる思いを止めることが出来ず、その胸に飛び込んだ。

物凄い怪力だった「鬼の手」は「天使の手」に変わり

心地よい速さで優しく背中をトントンする。

「痛かったね。よく頑張った。」

その一言が、全てを消化させてくれた。














帰り道、

「お尻痛い。。。」

嘆く私に、すっかり鬼の仮面を脱いだ人懐こい笑顔で

「どうしたの?転んだの?」

なんて、笑いながら聞いてくる。

こんなに痛くしたのは、何処の誰よ??

って、内心、腹立たしく思ったけど口にはしなかった。

「それはそれは恐ろしい鬼にいっぱい叩かれたの。今度、桃太郎に鬼退治してもらうから 覚悟しておいて♪」

悔しいから、ニッコリ笑って言ってやった。

鬼の素顔。。。

その仮面の下の顔(かんばせ)は。。。

笑顔の似合う青年紳士。

「鬼」とは程遠い、ベビーフェイス。

きっとまた、「悪い子」になったとき、

「鬼」は現われる。

「良い子」へと導くために。。。

でも、その人懐こい笑顔、いつかギャフンと言わせてやるんだから。








そう、ひとつだけ気付いたことがある。

「鬼」は雨を好むそうな。。。





















END















●今回のお仕置きについて (Rさん)
今回は素直にするつもりが、また暴れてしまってごめんなさい・・・
「いい子ですね、エライですね。」ってY’zさんにたくさん褒めてもらえるように頑張ります♪

後押ししてくださいね。
ありがとうございました。
●今回のお仕置きについて (Y'z)
今回はリアルなレポートありがとうございました。(^^)
読んでいて私もドキドキ・・・。笑
それにしても反省内容はどれも笑えないものばかりでしたね・・・。
今回、たまたま優しくしましたが、次回はそうは行きませんので。(ーー)

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