執事とお嬢様 U
 
 
  
 
 
 
「今まで、どこにいらしたのです?」
 
「それが・・・明日提出の哲学のレポートが終わらなくて・・・」
 
「それで??」
 
「図書館が閉まってしまったものだから、お友達の亜希子さんとカフェで勉強していたの・・・」
 
「門限は10時だということをお忘れですか??」
 
「・・・いいえ、ちゃんとわかってます。」
 
「5分過ぎてますね。」
 
「・・・」
 
「仕方ない、今回は大目にみましょう。ですが、次ぎはありません。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
                    執事とお嬢様 U
 
 
 
 
 
 
 
こっそりと、裏門からお帰りになるのは、やましいことがあるからですね。
まさか、裏門で待ち構えているとは露ほども思わなかったに違いない。
 
私の威圧感に圧倒されているのか、それとも後ろめたい思いがあるのか、
お嬢様はずっと下を向いたまま、顔をお上げにならない。
 
門限の10時はとうに過ぎている。
 
 
 
「裏門からお帰りとは、ずい分と洒落た真似をなさいますね。」
 
「・・・」
 
「先日、二度目はありませんと申し上げたはずです。」
 
「でも、今度は英文学史のレポートが間に合わなくて・・・それで・・・」
 
「また、亜希子さんと喫茶店でお勉強ですか??」
 
「・・・いえ、今日は美月さんと・・・」
 
 
 
黙って聞いていると、このままどこまでも言い訳をしそうな雰囲気に
意地悪だと思ったが、先回りして言葉を止めた。
 
 
 
「そんな言い訳は通用しません。」
 
「だって、本当にお勉強してたんだもの・・・」
 
 
今春、大学生になったとき、門限は10時と二人で話しあって決めたこと。
決して、私が強制的に指定したわけではない。
 
上目遣いに見上げる瞳はどこか落ち着きがなくて、
それが嘘≠ナあることは容易に想像がつく。
まったく・・・いつから平気で嘘をつくような子になったのだか・・・
 
 
 
 
「今日はピアノのレッスンがあったのですよ。まさか、お忘れではありませんね??」
 
「・・・・」
 
「早坂先生は、9時過ぎまで待っていらっしゃいました。」
 
「そう・・・だったの・・・」
 
「わかっていて、何の連絡もせず、すっぽかしてしまわれたのですか??」
 
「・・・・」
 
「お嬢様、黙っていてはわかりません。」
 
「ごめんなさい・・・」
 
 
 
 
都合が悪くなるとすぐに黙ってしまわれるのは、小さなころから変わりませんね。
でもそれで、私が許したことがありますか??
先にごめんなさいを言ってしまえば、それで済むと思いますか??
 
 
「ごめんなさいはあとでゆっくりと聞きます。」
 
 
この一言でこれから何をされるか、自ずと察しがつくだろう。
今まで悪いことをしたときは、厳しく厳しくお仕置きしてきたのだから。
 
 
「こちらに来なさい。」
 
「はい・・・」
 
 
小さく返事をして観念したように、お嬢様は私のあとをついてくる。
今までは手を引いてあげたが、もうそんな必要はない。
亡くなった大奥様の部屋の前を通りかかると、お嬢様は足をお止めになった。
 
 
「藤崎さん、ここじゃないの??」
 
「今日はここではありません。」
 
「・・・??」
 
「さあ、こちらへ。」
 
 
 
連れて来たのは、私の執務室。
ドアを開け中へ促すと不安そうな瞳で私を見上げてくる。
 
軽く背中を押して広い部屋の中央へ立たせると、
そのままデスクの奥にしまってあったあるモノを取り出した。
それはよく撓る細い棒でケインと呼ばれるもの・・・
 
これを使う日が来ないことを願っていたのだが・・・
 
右手で黒い革の柄を持ち、左手の平にポンポンと当てて感触を確かめながら
ヒュッヒュッと試し振りをしていると、お嬢様の顔色が明らかに変わったのがわかった。
 
今までは、どんなに悪いことをしても道具で叩いたことなどなかったから・・・
でも、今日はそうはいきません。
 
 
 
「さあ、机に手をつきなさい。」
 
「あ・・・あの、それで叩くの??」
 
「そうです。今日はこれでたっぷり叩きます。」
 
「イヤ・・・どうしてお膝の上じゃないの??」
 
 
 
 
 
今にも泣きそうなくらい訴えかけるような瞳をして私を見る姿が
とても小さく見えたが、今までのような甘いお仕置きをするつもりはない。
 
ご自分のなさったことがどれほど恥ずかしい行為なのか、
しっかりわかっていただくために・・・
 
 
 
 
「とても悪い子は膝に乗る資格がありません。」
 
「そんなぁ・・・ずっと膝の上だったのに・・・」
 
「今日はどんなに駄々を捏ねても、床に座り込んで抵抗しても許しません。
 さあ、早く手をついて。」
 
「だって、門限破ろうと思って遅くなったんじゃない・・・お勉強してたのに・・・」
 
 
 
 
 
 
この期に及んで言い訳を並べ立てるお嬢様に呆れて溜息が出た。
・・・と云うより、情けなくなった。
そんな嘘が見破れない私だと本気で思っているのだろうか。
 
ひとつの嘘はそれを隠すため、また次の嘘を引き出す。
そして、いつしか、嘘をつくことに罪悪感さえなくなる。
そうなる前に、しっかりと叱っておかなければ・・・
ふっ・・・と苦笑したあと、キッと厳しい表情に戻し、腕をつかんで机に手をつかせた。
 
 
後ろを振り向いて、「イヤ」だの「ダメ」だの愚図々々言ってる声は聞こえない振りをして
スカートを捲くりあげ、白いレースの下着を足の付け根まで下げる。
 
 
 
 
 
 
 
「姿勢を崩したら最初からやり直しです。いいですね。」
 
「イヤぁ〜、そんなの無理よ・・・・もう門限破ったりしません・・・だから・・・」
 
「だから何です??立て続けに2度も破ったのですよ。」
 
「だって・・・」
 
「だってもでもも私は嫌いです。ご自分のなさったことをよく考えなさい。」
 
 
 
 
何の跡もない白いお尻に私は最初の一打を振り下ろす。
 
 
 
 
ピッシィィィーーーン!!!
 
 
「いやぁぁぁぁ!! 痛いぃぃぃぃ・・・・」
 
 
 
 
たった一度叩いただけなのに、お嬢様は床に蹲ってしまわれた。
赤い筋ができたお尻を両手で庇っている。
 
 
 
 
「やり直しです。」
 
 
 
 
その腕を取って、元の姿勢に戻させると、更にケインを振り上げた。
ヒュッっという音がして、やがてそれはお尻に命中する。
 
 
ピッシィィィーーン!!!
 
 
「いやぁぁぁぁ!!ごめんなさーーーい!!」
 
「いったい何がごめんなさいなんです??」
 
「・・ひっく・・・」
 
「意味のないごめんなさいは聞きたくありません。」
 
「門限・・・破ったから・・・」
 
「そうですね。他にもあるでしょう??」
 
「立て続けに2度破った・・・」
 
「他には??」
 
「ふえ??」

「わからないなら、わかるまで叩きます。」
 
 
ピッシィィィーーン!!
ピッシィィィーーン!!
ピッシィィィーーン!!
ピッシィィィーーン!!
ピッシィィィーーン!!
 
 
 
 
「うわ〜ん、もういやぁぁぁぁ!!!いやぁぁぁ〜〜〜!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
涙まじりの声で叫んで、また床に蹲ってしまわれた。
長い艶やかな髪でそのお顔は見えないが、
床にポタポタと落ちる涙は、許して欲しい思いからなのか
それとも、ご自分がなさったことを悔やんでおられるのか・・・
 
 
「さあ、お立ちなさい。」
 
 
可哀想に思ったが、再び腕をつかみ元の姿勢に
戻そうとすると、
 
 
「イヤ!!」
 
 
手を振り払われてしまった。
濡れた大きな目で恨めしげな視線を投げてくる。
 
それでも私は、必死で抵抗する腕を取り力ずくでデスクに手をつかせ、
今度は、動けないように左手でしっかり腰を抑え右手のケインを振り上げた。
 
 
ピッシィィィーーン!!
ピッシィィィーーン!!
ピッシィィィーーン!!
ピッシィィィーーン!!
ピッシィィィーーン!!
 
 
 
「あ〜ん、いたぁぁぁぁ〜〜〜い!!はなしてぇぇぇ!!
 どうして・・・どう・・して、こんなに厳しくされなきゃいけないの??」
 
 
 
 
 
床に座りこんでしまったお嬢様の目線に合わせるため私も片膝をつく。
そして、なるべく優しい口調で問いかけた。
 
 
 
 
「私が、理由もなく厳しくしていると思いますか??」
 
「・・・」
 
「ご自分の胸に聞けば、厳しくされている理由がわかるはずです。
それとも、それを私の口から言わせるおつもりですか??」
 
 
 
 
 
床に両手をついて、下を向いていたお嬢様が少しだけ顔をお上げになった。
髪の間から、かすかに唇が震えているのがわかる。
 
 
 
 
 
「ほんとは・・・ほんとはね、お勉強をしていたんじゃないの・・・お友達と遊
んでいて・・・本当のことを言ったら叱られるから、嘘を・・・」
 
「やっと、正直に話して下さいましたね。お嬢さまの口から真実が聞きたかったのです。」
 
「私が嘘ついていること、はじめからわかっていたの??」
 
「あはは、当たり前です。お嬢様にお仕えして18年ですよ。
それくらいわからなくてどうします。それより、嘘をついていて何も感じませんでしたか??」
 
「ううん、とても後ろめたかった・・・でも、叱られるのが怖かったの・・・
門限に遅れた正当な理由が欲しくて・・・お勉強をしていたと言えば、
納得してもらえると思った・・・
うわ〜ん、ごめんなさい・・・うそついてごめんなさい・・・」
 
 
 
 
 
心の中で堰きとめられていた思いが一気に流れ出したのかお嬢様は、声を上げて泣いている。
その髪を優しく撫でながら、私は心に響くように穏やかな口調で教えを説いた。
 
 
 
 
 
「お嬢様、嘘には二通りあって、人を傷つけないためや良い結果に導くための善意の嘘と、
人を傷つけおとしめたり、 また、自分の罪を隠そうとしてつく悪意の嘘があります。
お嬢様のついた嘘は、明らかに後者ですね。それは、とても品性のない行為なのですよ。」
 
「品性のない行為??」
 
「そうです。以前、お嬢様には人の気持ちを理解できる素敵な女性になっていただきたい・・・と
申し上げたことがございましたね。憶えていますか??」
 
「ええ、憶えてます。あれは中等科のとき、キライな食べ物を捨ててしまって、
藤崎さんにひどく叱られて・・・」
 
「そうですね。常に気遣い気配りができ、優しさと思いやりがあり、
何があっても凛として動じることがなく謙虚さを兼ね備え、
卑しいところがない・・・それが品性です。そして、知性
のない品性はあり得ません。」
 
「・・・知性??」
 
「お嬢さまが直面するあらゆるシーンで、ご自分の置かれた立場を理解し、回り
にいる方々を不愉快にさせない、恥をかかせないためには、自分はどう振舞えば
いいか・・・筋道を立てて考えることができるのが知性です。わかりますか??」
 
 
 
その問いに、しっかりと首を縦に振る。
さっきとは違う瞳の色はとても素直で、うるうると溜めた涙がキラキラ光って頬に落ちる。
 
頑なな心が解けていく様子を見ながら、しっかり目をみて、私は更にお説教を続けた。
 
 
 
 
「人の気持ちを理解できる素敵な女性とは、知性と品性を兼ね備えた大人のことを言うのです。
お嬢様のお帰りを待つ人間が何人いるかご存知ですか??
待っている人がいると知っていながら、なんの連絡もせず遊び歩いて、門限に遅れたら
嘘をついて誤魔化す・・・こんな浅はかで利己的な行動が許されるはずがありません。」
 
「はじめから門限をやぶるつもりなんてなかった・・・でも、お話に夢中になってしまって・・・
ピアノのレッスンも面倒になってしまったの・・・自分のことしか考えられなくて・・・ごめんなさい・・・」
 
「人間ですから、悪いことをしてしまうこともあるでしょう。ですが、それを隠すことなく認めることが
できてこそ、品性のある大人なのです。嘘をついてることは、裏門で最初にお顔を拝見したとき、
すぐにわかりました。正直、ショックでした・・・と言うより情けない気持ちでいっぱいでした。
これが、厳しく叱った理由です。」
 
「私、なんて自分勝手なことを・・・ごめんなさい・・・もう、嘘ついたりしま
せん・・・悪いことをしても隠さないでちゃんとお話します・・・
だから、紗雪のこと、見放したりしないで・・・ごめんんさい・・・ごめんんさい・・・」
 
「あはは、どんなに悪いことをなさっても見放すなんてことはありません。
その代わり、お幾つになられても、悪いことをしたときはたっぷり叱ります。」
 
「藤崎さ〜ん」
 
 
 
 
逆ギレして泣いて、反省して泣いて、ホッとして泣いて・・・
素直に泣けるのは心が純粋な証拠です。
 
ですが、今日はまだ許しませんよ。
とても悪い子でしたからね。
 
 
 
 
 
「さあ、お嬢様、きっちり反省できたら、ここからが本当のお仕置きです。」
 
「・・・??」
 
「さあ、こちらへ来なさい。」
 
「まだ、叩くの??」
 
「そうですね、悪い子でしたからね。」
 
 
 
 
 
また、ケインで叩かれるのかと不安気なお嬢様の手を引き
ソファーに腰掛けると膝に乗せた。
 
スカートをたくし上げると、ケインで叩いた後が何本もの赤いスジになっていて
パンパンに腫れあがっていた。
きっと、手が触れただけでも、さぞや痛いだろう。
 
 
 
「ちゃんと反省してるから、あまり痛くしないで・・・」
 
「わかりました。」
 
 
 
 
今までとは違って、従順になられたお嬢様の腫れたお尻を6割程度の力で20回ほど
叩き、許して差し上げた。
声をあげることなく、手でお尻を庇うこともなく、最後までしっかりと我慢なさったのは
心から反省できた証拠ですね。
 
 
 
 
 
「さあ、お尻を冷やしましょうか。」
 
「・・・」
 
「ほら、いつまでも膝の上にいられては、私が動けないでしょう??」
 
「もう終わりよね??もうぶったりしないよね??」
 
「もうお仕置きは終わりです。今日は今まで一番厳しかったと思いますがよく頑
張りました。いい子ですね。
 私が叱ったこと、しっかりそのお心に留めておいてくださいますよう。わかりましたね。」
 
「はい・・・」
 
「ほら、お尻冷やさないと明日辛いですよ。」
 
「・・・まだ、もう少しこのままがいい・・・」
 
「やれやれ、甘えん坊ですね。」
 
「だって、藤崎さんのお膝の上、暖かくて気持ちいいんだもん・・・ねぇ、ひとつ訊いてもいい??」
 
「なんでしょう。」
 
「あの棒、ずっと持っていたの??」
 
「あぁ、ケインのことですか??あれは、私が若かりしころ、英国の公爵家で執
事見習いをしていたことがありましてね。
 そのとき、お屋敷のぼっちゃんがやんちゃでやんちゃで、しょっちゅうこれを使われてました。」
 
「小さな坊やでも、あの棒で叩くの??」
 
「あちらはそうですよ。躾にはとにかく厳しいですから。」
 
「そう・・・・でも、あの棒は大っキライ・・・痛いもん・・・」
 
「あはは、痛くないと効き目がないでしょう??それより、またそのお嫌いなケ
インを私に使わせることのないようによい子でいてくださいね。」
 
「は・・い・・・」
 
 
 
 
 
 
 
すっかり大人しくなってしまったお嬢様の背中を優しく撫でながら
時計に目を遣ると、すでに針は12時半を回っていた。
厳しいお仕置きで疲れたのか、許された安堵感からか、
スースーといつの間にか、軽い寝息を立てている。
 
しかし、お尻を出したまま眠ってしまわれるとは・・・
まだまだ子供ですね。
 
そのまま抱き上げて、お部屋まで運び、泣いたせいできた
涙のあとを、そっと濡れタオルで拭きとってさしあげた。
 
小さいころから、お転婆で何度、私の膝の上で泣いたことか。
まだ、つい昨日のことのようです。
 
いたずらして叱られて、仮病使って叱られて・・・
その度に私にお尻を叩かれて・・・
 
 
 
貴女はわかっていますか??
こんなに可愛くて愛くるしいお嬢様に、今日の様な厳しい罰を与えるのは
この私でも、相当な覚悟がいるということを・・・
痛いのは貴女のお尻だけじゃない・・・私の心も同じように痛いということを・・・
 
いずれ、わかるときが来るでしょう。
3年先か、それとも、7年先か・・・
 
明日は今日よりも、そして、明後日は明日よりもよい子に・・・
少しずつでいい・・・大人になりましょう。
 
急がなくていい・・・ゆっくりと大人になっていく様をこの目で見ていたいのです。
小さな蕾がほんのり色づき、やがて大輪の花となるのを・・・
 
 
それこそが、私の切なる願いなのですから・・・・
 
 
 
 
 
 
END
 
 
 
 
60万HIT記念
 
Nina拝
 
 
 
 
 
 
おまけです。
 
 
 
 
 
 
翌朝、遅く起きてきたお嬢様のために
ロシアンティーを淹れてさしあげる。
 
昨日、あれだけ叱られてバツが悪いのか、お尻が痛いのか、
どことなく、伏目がちで落ちつかないご様子。
 
 
「あの・・・昨日はごめんなさい・・・」
 
「クスっ、もう怒っていませんよ。それより、まだ私に隠してることがありませんか??」
 
「隠してること??」
 
「はい、昨日、遊んでいたのはお友達ではありませんね。」
 
「・・・」
 
「ボーイフレンド・・・ですね??」
 
「ど、どうして、わかるの??」
 
「あはは、そんなことはお嬢様の様子ですぐわかります。」
 
「藤崎さんには、隠し事もできないなんて・・・」
 
「隠していた罰として、もう一度お尻を叩きましょうか??」
 
「イヤ・・・お尻、パンパンだもん・・・」
 
「あはは、冗談ですよ。それより、今度、その方を連れていらっしゃい。」
 
「いいの??」
 
「もちろんです。悪いコトをしたら、どんな罰を受けるのか、 
 ちゃんと、知っておいて頂かなくては。」
 
「いやよ、そんなこと話したら、思いっきり引かれてしまうわ・・・」
 
「あはは、私の膝の上で腫れたお尻を出したまま寝てしまわれたこともね。」
 
「イジワル・・・」
 
「だったら、よい子になりましょう。」
 
「・・・」
 
「お返事は??」
 
「はい・・・」
 
 
 
まだまだ可愛いお嬢様・・・
この純粋な心を歪めることなく、成長させなくては・・・
私の役目はまだまだ終わりませんね。
 
 
 
 
 
 
Nina

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